少し成長したと気づいた日

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今日兄のがんの治療費が、毎週20万円かかっていると聞いた。

その瞬間、私は反射的に

「え、高っ……」って思った。

でも、そのあとすぐに

「……あれ?そもそも、それって本当に“高い”のか?」

って思った。

もちろん20万円という金額だけを見たら、大きい。

でも、それは遊びに使う20万円じゃなくて、がんの治療をして、生きるために使うお金。

そう考えたら、ただ「高い」と決めつけるのは違う気がした。

そして、そこで気づいた。

私はまだ、お金に対して少し怖さがあるんだと思う。


例えば、来月行くと決めた上海ディズニー。

15万円くらいかかる予定なんだけど、世界のディズニーを全部回るっていう

22歳の時に掲げた夢がやっと叶うから楽しみにしているし、行きたいと思っている。

なのに、どこかで「こんなに使っていいのかな」って思っている自分がいた。

頭では分かってる。

経験に使うお金も大切。
自分の人生を豊かにするためにお金を使っていい。
お金は貯めるだけじゃなく、使ったり増やしたりするもの。

それは、もう何度も聞いている。

でも、実際に大きな金額を使おうとすると、

「もっと安くできないかな?」
「同じ金額なら他に何が買えるかな?」
「もったいなくないかな?」

って考えてしまう。


たぶん、これは子どもの頃からの感覚もあるんだと思う。

父がお金を家族のためではなく、自分だけのためのタバコにいつも使っているのを見て

「そのお金、もっと他のことに使えばいいのに」

「同じお金でより周りの人にも幸せにできる方法もたくさんあるのに」って思っていた。

だから私の中に、

「お金は無駄に使ってはいけない」

という感覚がかなり強く残っているんだと思う。

それ自体は悪いことじゃない。

お金を大切にすることは、むしろ大事なこと。

でも、いつの間にか

「お金を使う=減る=ちょっと怖い」

に無意識になっていたのかもしれない。


私は今、貯める7割、使う2割、増やす1割。

そんな感覚でお金と付き合っている。

貯めることは安心する。

でも、大きなお金を使うときには少し怖い。

最初は「失う」ような感覚がある。

でもそのあと「これは経験への投資だ」って思えたら使える。

だから、頭ではもう分かってる。

ただ、まだ感覚が追いついていない。


でも、今回私は「20万円、高っ!」と思ままで終わらなかった。

「なんで私は高いと思ったんだろう?」って自分の反応に気づけた。

そして、「そもそも、本当に高いのか?」って一歩引いて考えられた。

これって、前の私とは少し違う気がする。

ブロックが完全になくなったわけじゃない。

お金が減ることへの怖さもある。
大きなお金を使うことへの罪悪感もある。
「もったいない」と思うこともある。

でも「私は今、お金に対して反応しているんだ」って自分で気づけるようになった。

それだけでも、ちゃんと成長なんじゃないかなと思う。


私は、お金を怖いものだと思う感覚をなくしたい。

「お金は苦労して手に入れるもの」
「大きなお金を使うのは怖い」
「高いものは贅沢」
「使うなら、もっと安くできないか考えなきゃ」

そんな無意識のルールを、少しずつ外していきたい。

でも、「何も考えずにお金を使える人」になりたいわけじゃない。

私はこれからも、お金は大切にしたい。

ただ、

「高いから使わない」ではなく、「私にとって価値があるかどうか」で決められる人になりたい。

そして「使ったら減る」だけじゃなく

「使ったお金が、経験や思い出や幸せや未来に変わる」

ということも、頭だけじゃなくて、ちゃんと自分の感覚として理解したい。

今回の「高っ」という一瞬の反応。

まだ私の中に、お金へのブロックがある証拠。

でも同時に、そのブロックに気づけるようになった証拠でもある。

だから今日は、「まだ外れてないな」じゃなくて

「ちゃんと外れ始めてるな」って、自分に言ってあげようと思う。

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